日本のビールメーカーのアサヒビール社は、オーストラリアのアルコール飲料事業に参入することを検討している中、シュウェップス・オーストラリア社の清涼飲料部門の買収を計画している。 この動きは、ビール事業とワイン事業の分割を検討しているフォスターズ・グループとの協同で行なわれたとされている。 
  今回のアサヒビール社とシュウェップス社との取引に詳しい関係者は先週、アサヒが来月までに結論を出すフォスターズの事業見直しを待っており、両社の事業統合が予想されていると話した。 もし、ビール事業が独立することになれば、アサヒビール社は現在オーストラリアでアサヒビールのディストリビューション契約を締結しているファスターズとの関係を、何らかの提携契約にまで発展させることになると考えられる。 しかし、フォスターズとのいかなる契約にもかかわらず、アサヒビール社は、オーストラリアでの存在感を高めるために、総額12億ドルの買収計画の一環として、「Schweppes」、「Solo」、「Spring Valley」ブランド以外にも海外からほかの清涼飲料の獲得を目指すことになる。 だがこの計画は特に具体的に話が進んでいる訳ではないと関係者は語った。 
  アサヒビール社による、キャドバリー社が保有するシュウェップス社の現金による買収計画については、アメリカのコカコーラ社のオーストラリアの子会社も買収に興味を示しており、アサヒビール社より良い条件を提示するかはコカコーラ社の本社が3月までに結論を出すことになっている。 (Source: SMH, 29/12/08 "Asahi keen to boost drinks arm")